世界経済が想定よりも堅調だと指摘しました。一方、新興国や途上国の成長を巡る課題を指摘したほか、世界経済の成長持続性に対して警鐘を鳴らしました。
25年GDP伸び率は前回から0.4%引き上げ2.7%とし、27年は2.7%となると予測されています。
関税措置による貿易の混乱にもかかわらず、米国が予想以上の成長を示していることが上方修正の約3分の2の要因を占めると説明しました。米成長率は25年が2.1%、26年は2.2%にそれぞれ上方修正しました。関税回避のための輸入急増が25年初めの米国経済の成長を抑制しましたが、26年は減税措置による押し上げ効果や投資が、関税措置に伴う投資や消費への影響を和らげると見込みました。
10年間での世界経済の成長率を比較すると、20年代は1960年代以降で最も低くなり、新興・途上国の経済停滞や失業増を回避するには低すぎると指摘しました。
世銀のチーフエコノミスト、インダーミット・ギル氏は声明で「世界経済は年々、成長力が低下しているように見える」とした上で、「経済の活力や回復力は、財政や信用市場を損なわずには持続しない」と指摘しました。
新興・途上国の25年成長率は4.2%、26年に4.0%と減速する見通しですが、前回予測からそれぞれ0.3%ポイント、0.2%ポイント上方修正しました。中国を除くと、25年と26年はいずれも3.7%と見込みました。
中国の25年成長率は4.9%で、26年は4.4%。財政刺激策や米国以外の市場向け輸出増により、従来予測から0.4%ポイントいずれも上方修正しました。(ロイター)